現在派遣社員として働いている人で「有期雇用、無期雇用ってどういう働き方?」「有期雇用から無期雇用になるためにはどうしたらいいの?」と疑問に思っている人はいませんか?
これから派遣社員として働こうとしている人にも気になる話題ですよね。そこで今回の記事では、派遣社員の「有期雇用」「無期雇用」の違いやそれぞれの雇用形態のメリット・デメリットについて詳しくお話ししていきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
有期雇用派遣とは

これから派遣社員として働くことを考えている人にとって気になるのが「有期雇用と無期雇用の違い」ですよね。
まずは、有期雇用派遣についてみてみましょう。
有期雇用の概要
派遣社員は雇用契約した派遣会社から指定された企業へ出向き業務を行います。
有期雇用派遣とは、派遣される際に「どのくらいの期間派遣されるのか」が決まっている派遣形態のことを指します。
その期間が終わると、雇用契約を更新するか、契約満了となります。
有期雇用のメリット
有期雇用の最も大きなメリットとしては「自分の望んだ働き方ができる」ということが挙げられます。
元々働く期間が決まっているため計画を立てやすく、自分の望む形に働き方をカスタマイズすることが可能です。
「この期間だけ働きたいんだけどなあ…」「いろいろな仕事を経験してみたい!」と考えている人にとっては非常に適した働き方であると言えます。
有期雇用のデメリット
有期雇用のデメリットとしては「生活の不安定」ということが挙げられます。
数ヶ月、もしくは数年での業務のため、契約が満了する場合は新たな職場を見つけておく必要があります。
また短い期間しか働けない場合、スキルを身につけたりキャリアを積んでいくことができないというのも難しいポイントの1つです。
5年ルールとは

有期雇用派遣について説明しましたが「期間が短いのはちょっと心配だな…」と感じた人も多いかもしれません。
しかしご安心ください。2013年から有期雇用派遣労働者でも無期雇用に転換できる「5年ルール」が適用されています。
5年ルールの概要
5年ルールは2013年から適用されている制度で、次の契約で「通算5年間」雇用されていることになる有期雇用労働者が対象となっています。
対象となる労働者には「無期転換申込権」、すなわち無期雇用労働者として雇ってもらうことを申請する権利が与えられます。
もちろん、この権利を行使することは強制ではありませんが、期限付きで働くことに抵抗感のある人にとってはまたとない制度です。
有期契約から無期契約へ転換するための条件
5年ルールを適用し有期契約から無期契約に転換するための条件には、以下のような条件が必要となります。
- 5年以上同じ派遣会社で働いている。
- 派遣会社に対して無期雇用を申請している。
- 1回以上契約を更新済みである。
特に最後の条件には注意が必要で、もし通算5年以上同じ派遣会社で働いていたとしても、1度も更新していなければ無期雇用への転換はできません。
また、5年間務めると派遣会社には従業員を無期雇用にする努力義務が生じます。
派遣法の3年ルールとの違い
有期雇用派遣労働者に対し年数に応じて適用される制度には他に「3年ルール」がありますが、5年ルールと3年ルールは全く異なっています。
2015年より派遣法によって定められた3年ルールは有期雇用の「派遣」労働者にのみ適用されます。
行われるのは新たな派遣先の紹介や派遣元での待遇の変化などで、同一職場で働くためには3年目に正規雇用となるか、無期雇用に転換するか、もしくは有期雇用で働ける方法を探るか、を本人の意思で決定することが可能です。
正規雇用が難しい場合は無期雇用で働くか、または有期雇用の派遣社員として職場の通算期間をリセットして働いたり、職場の変更を選択できたりします。
無期雇用派遣とは

ここまで有期雇用から無期雇用となる方法についてお話ししてきましたが、そもそも無期雇用とはどのような雇用形態なのでしょうか。ここからは、無期雇用について解説をしていきます。
無期雇用の概要
無期雇用とは、期限付きであった有期雇用とは対照的に、雇用に期限のない契約を結ぶ形態のことを指します。
これまで派遣社員は有期雇用が主流でしたが、5年ルールが制定されたことにより無期雇用派遣社員も近年では数を増やしています。
無期雇用のメリット
無期雇用の大きなメリットとして「収入の安定」が挙げられます。有期雇用の場合は時給で給与が支払われるため、休んでいる間は給与が発生しませんでした。
しかし、無期雇用の場合は月給制が採用され、休んでいる期間であっても給与が発生します。
ボーナスや昇給、交通費支給などさまざまな高待遇を受けられることも大きなメリットです。
また無期限で働き続けることができるため、スキルやキャリアを着実に積み上げていくことができるのも魅力です。
無期雇用のデメリット
無期雇用のデメリットとしては「長めの休みをとりにくい」ということが挙げられます。
派遣先との契約満了と同時に派遣会社との契約も終わる有期雇用とは異なり、無期雇用は派遣会社との契約が続き、次の派遣先が決まるまでの待機期間中であっても給与が支払われ続けます。
そのためある企業が終わったら次の企業、そこが終わったらまた別の企業…と企業の紹介があります。
さまざまな職場を転々とするスタイルにストレスを感じてしまうことも起こりかねないため、注意が必要です。
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今回の記事では、派遣社員における「有期雇用と無期雇用の違い」について詳しく解説をしました。5年ルールの導入によって有期雇用と無期雇用の間の垣根が低くなった分、どちらの特性も正しく理解しておくことが大切です。
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